クリニックや病院の広報に「漫画」を使いたい——そう考えたとき、知っておきたいのが医療広告ガイドライン(厚生労働省)です。
意外と見落とされがちですが、漫画やイラストも“広告物”。文章だけでなく、絵や吹き出しのセリフも、医療広告のルールの対象になります。
この記事では、医療機関の制作を多く手がけてきた立場から、漫画をつくるときに気をつけているポイントを、わかりやすくまとめます。
※この記事は法的な助言ではなく、制作者の立場からの一般的な注意点のご紹介です。正式な内容は厚生労働省の「医療広告ガイドライン」、判断に迷う場合は所管の窓口や専門家にご確認ください。
医療広告ガイドラインとは?(かんたんに)
医療広告ガイドラインは、患者さんが誤った情報で不利益を受けないように、医療の広告で表現できる内容を定めたものです。ホームページやチラシ、SNSなども対象になります。
つまり「漫画だから大丈夫」ということはなく、漫画でも同じルールが関わってくる、という前提が大切です。
漫画・イラストで、とくに気をつけたいポイント
一般的に注意される点を、漫画にあてはめると——
- 治療の効果を“断定”するセリフ(「必ず治る」など)は避ける
- 患者さんの“治療効果”を語る体験談には注意(実在の患者さんが効果を語る体験談は原則NGとされています。施設や対応への感想などは対象が異なります)
- ビフォーアフター的な表現は、適切な説明がないと誤解を生みやすい
- 他院と比べて優れていると見せる表現・誇大な表現は避ける
※どこまでが「広告」にあたるか、表現の仕方によって判断が分かれる場合もあります。気になる点は医療機関側でご確認いただくのが安心です。
漫画は「わかりやすく・魅力的に」伝えられる反面、勢いで“言い過ぎ”になりやすいメディアでもあります。だからこそ、ルールを知ったうえで作ることが大切です。
だから「医療を分かっている制作者」と作ると安心
私はこれまで、クリニックや医療機関の漫画・イラストを数多く制作してきました。その中で、こうした注意点を意識しながら、表現を一緒に考えるようにしています。
- ラフ(下書き)の段階で、気になる表現を一緒に確認
- 最終的な掲載可否のご判断は医療機関側で(必要に応じて専門家にご確認いただく前提)
- 「ここは言い切らない方が安心ですね」といったご相談もしながら進めます
“ルールを知らずに作って、あとから直す”より、最初から気をつけて作るほうが、結局スムーズです。
制作の進め方
① ヒアリング(伝えたいこと・読者を整理)
② ラフ案で構成とセリフを確認 ← ここで表現もすり合わせ
③ 清書・納品
「何を描けばいいか分からない」段階からのご相談も大丈夫です。
まとめ
- 漫画・イラストも医療広告のルールの対象
- 効果の断定・体験談・誇大表現などに注意
- 医療の制作に慣れた人と、ラフ段階から確認しながら作ると安心
医療・クリニックの広報漫画をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
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